かわちゃん紀行

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zoom RSS 渦からゼロへ。

<<   作成日時 : 2012/02/14 07:47   >>

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1月31日夜11時、私はコロンビアの首都ボゴタにある、エルドラド国際空港に降り立った。

初めての国、そして久しぶりの南米大陸だ。

私は入国審査をパスし、税関を抜け、小額を両替してから外に出てみた。

結構寒い。

私を見るなり、うるさいぐらいにタクシーの運転手が声をかけてくる。

この日は空港泊(と言えば聞こえはいいけれど、単純に空港で夜を明かすだけ)をしようと決めていたので、タクシーには乗らず空港2階のフードコート辺りで朝を待つことにした。

こういうあんまり治安のよろしくない国では、深夜空港から中心部へ向かうタクシーが一番強盗に狙われやすい。

だから空港で明るくなるまで待ったほうが安全だったりするのだ。

この空港は無料WIFIも飛んでいて、中々良い。

建物の中でも寒かったので、愛用の寝袋を毛布代わりに肩からかけて仮眠をとることにした。




目が覚めるともう朝だった。

案外しっかり眠れたらしい。

安いコーヒー(さすがコロンビア、美味しかった)と、パンで空腹をしのぎ、早速動き出すことにした。

私はガイドブックはもちろん、地図も何も持っていなかったので、まずは地図を手に入れないといけないと思い、インフォメーションで聞いてみることにした。

すると、ここには無いから1階へ下り、ポリスオフィスへ行けとのこと。

言葉通り1階へ下りて、ポリスメンに地図をもらえないかと聞いてみると、そんなのは知らないと言う。





はいはい、でたでた。

このラテンの適当な感じ。





もう一度インフォメーションで聞いてこいと言われたものの、どうせ同じだろうと踏んで、本屋さんに行くことにした。

無料でもらえないなら買うしかない。

そして2軒ある本屋へ行ってみたものの、地図は売っていないという。





いやいや、絶対ニーズあるやろ。





地図やガイドブックの類は、ロンプラサウスアメリカ編よりも大きいガイドブックがあるのみ。

さすがにそんなのはいらないし、地図はもう諦めることにした。

ま、何とかなるでしょう。




そして空港を一旦出て、私はある施設を探すことにした。

実は昔会った旅行者から、この空港の近くにすごいナイスな施設があると聞いていたのだ。

その施設では、南米旅行者はほぼ必須とも言える、黄熱病の予防接種を無料で受けられるという。

南米の一部の国(ブラジル、ボリビアもかな?)では、入国する際に黄熱病の予防接種を受けたという記録、通称イエローカードの提示が必要(いらない説もあるね)で、旅行者は日本やその他の国で予防接種を受けてから南下していくのだけれど、それが結構高いらしいのだ。

日本なら一万円、アメリカなら200ドルとかかかるらしい。

無料で受けられる施設があっても、イエローカード代が10ドルくらいかかったりすると聞いていたので、もしここで無料で受けられることが出来ればかなりの節約になる。

情報が古いのが気になったけれど、一度その辺の人に聞いてみることにした。

すると、まだその施設はあるという。

早速行ってみることに。

空港国際アライバル出口から右手に道なりに50メートルほど進むと、フェンスに囲まれた小さな白い建物が並ぶ敷地が見える。

表には【ZONA SANITARIA INTERNATIONAL】と書いてある。

なんとなく、ここっぽい!

ゲートに立っていた警備員に、「ここで黄熱病の注射を受けれるか?」と聞いてみると、「もちろん。」とのこと。

オーイエス!

促されるまま小さな建物に入ってみると、普段着姿の医者(看護婦?)がだらーんとした格好でソファに寝そべっていた。

こういうことは、日本以外じゃよくあることなので、特に取り乱すことなく「黄熱病の注射を打ってほしいのですが。」と尋ねてみた。




女医:「え〜、注射?う〜ん…いいわよ。じゃあパスポート出して〜。」




うっわー、面倒くさそう。

まぁこれもよくあること。

私は、愛想は良いがだるがりな女医さんにパスポートを手渡した。

極めてめんどくさそうに頬杖をつきながら、パソコンにパスポートナンバーや名前を打ち込んでいくだるかりの女医さん。

そしてイエローカードを記入し終えただるがりさんは、私に腕を出せと言ってきた。

はいはい、もちろん。



だるがり:「は〜い、いくわよ〜。」



私:「…!!」
  


私:「ちょっと待って!消毒は?!」



だるがり:「あ!忘れてたっ!あははは!ごめんごめ〜ん!あははははは!」(自分のミスにツボった模様)



私:「…。」



いやいや、他はなんでもいいけど、こういう肝心なとこだけは頼むで…。

私は不安な眼差しで、自分の二の腕に刺されている細い針を立ったまま眺めた。



だるがり:「はい終わり!あははははは、心配してる?大丈夫やから、ほんとに!大丈夫〜!あははは!」



私:「グ、グラシアス…。」



必要以上に繰り返される「大丈夫」と、止まらないらしいだるがりの「笑い」に不安は増すばかりだったけれど、こうして私は一応無事イエローカードをゲットできたのだった。

皆さんも良かったらここで黄熱病の予防接種をしてみてはいかがでしょうか。

無料ですよ、なんかあっても知らんけど。





その後、空港から調べていたホステルまでタクシーで移動。

予約はしていなかったものの運良く1ベッド空いていたらしく、無事寝床を確保することが出来た。

結局この日からボゴタには5日もいてしまった。

すぐ出るつもりだったのだけれど、「なんかいちゃった」感じ。

ペースアップはどうした、って言われてしまいそうだけれど、私のペースの遅さはそう簡単には治らないみたいだ。

まぁ、これが私のスタイルなのかもしれない。




ボゴタは、ものすごいここがいい!っていうわけじゃないのに、すごく居心地が良かった。

標高2600メートルっていう高地にありながら、首都だからもちろんなのだけれどすごく都会で、町もカフェも人も洒落ていて、見て歩いているだけでも楽しい。

山の中腹に聳えるように建つ高層マンション、カラフルなウォールアート、コロニアル調の重厚な建築物の並ぶカジェ。

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ボゴタの街を成す全てがミスマッチなようでいて、マッチしている。

不思議な景色。

あてもなく、あえて迷うように一人街を歩き、見つけたカフェでおいしいコーヒーを飲む。

そんな毎日が結構楽しかった。

観光らしい観光と言えばMuseo del Oroに行ったくらい。

ここもさすがコロンビアという感じでかなり洒落ていた。

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(外観。地下2階〜3,4階くらいあったと思う)

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(こうやって作るよ的な絵。コロンビア人の優しさ)

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(ド、ドラえもん…)

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(一言で言う、趣味が悪い)

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(イライラしてる時に見たら、もっとイライラすると思う)

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(コロンビア人は昔からお洒落ね)

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(まぬけなお面がワニのお腹から出てきているよ)

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(頭かじられてしもてるし)

どう捉えたらいいのかわからないような作品が並ぶ展示ルーム。

でもこういうの、結構好き。

それにしてもアバンギャルドというか、なんというか。







昼間は街歩きとインターネットをして過ごし、夜はたいていどこかに遊びに行った。

一人じゃ危ないけれど、同じドミトリーに泊まっていたアルゼンチン人のエルナンとカナダ人のコスミンと一緒にいたから、思い切った夜遊びも出来た。

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(10年付き合った彼女と別れてひきずっているエルナンと、どことなくMrビーンに似ているコスミン)

ある日はサルサバーでコロンビア人と踊りまくり、またある日は近くの繁華街に出かけて夜中まで遊んだりしていた。

そして3人とも翌日に移動を控えたボゴタラストの夜、私たちは一番盛り上がるらしいという噂の、SUNRISEというクラブに遊びに行くことにした。(ソナロッサにある)

そこは吹き抜け3階建ての大型のクラブで、どのフロアにも物凄い数の人が溢れていて、私たちが入ってすぐのタイミングでリオのカーニバルダンサーのショーが始まったこともあってか、盛り上がりも最高潮を迎えようとしていた。

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すごい熱気。

ボゴタのサタデーナイトはかなりアツイ!

気が付くと10人くらいで来ていたコロンビア人のグループにまぜてもらっていて、なんだかんだで夜中3時前まで一緒に遊んだ。

みんな本当に優しくて、ビールを買ってくれたり、こっちのダンスを教えてくれたり。

キューバ人とはまたちょっと違うけれど、コロンビア人もめちゃくちゃ陽気で音楽好き。

こうやって盛り上がれる国って、やっぱりすごい楽しい!




結局4時間半くらいノンストップでみんなと踊り、クラブの終了時間になった為、追い出される私たち。

ラウラというコロンビア美女(フリーダカーロに眉毛が似てたけど)と良い感じになっていたエルナンはちょっと名残惜しそうだったけれど、私たちはタクシーをつかまえ、ホステルに帰ることにした。

私は後部座席に深く座りこみ、はにかんだ笑顔でラウラを語るエルナンの少し照れた声を聞きながら、ひどい眠気を感じて窓の外に目をやった。



キラキラした夜の街からセントロへ向かって走るタクシー。

運転手は徐々にスピードを上げていく。

風景はどんどん流れ、町のネオンと壁に書かれた落書きが混じっていく。

眩しい。

私は光と色に疲れて目を閉じた。

すると今度はエルナンの声と、街を歩く女の子たちの高い笑い声、コカイン中毒者の叫び声が混じっていくみたいに聞こえてくる。

なんだか渦みたいな町だな、と思った。

ボゴタの夜は、山もビルも人も色も光も音も、全てを飲み込んでいるみたいに見えた。

そんなことを寝ぼけた頭で考えていたら、ホステルはもう目の前で、私たちは他の旅行者を起こしてしまわないように小さな声で「おやすみ」を言い、静かにベッドに潜り込んだ。





そして翌朝、曇り空の下、エルナンとコスミンはそれぞれ飛行機とバスでカルタヘナへと旅立っていった。

彼らを見送った後、私もメデジンという町へ向けて出発することにした。

2日前くらいになんとなく決めた次の目的地、メデジン。


「どんなところなんだろう。」


町の名前しか知らない私は、とりあえずバスターミナルでチケットを探すことにした。

広くて立派なバスターミナルにはたくさんバス会社が入っていて、どこで買えばいいのかもわからない。

一番近くにあったカウンターで聞いてみると、もうあと3分でメデジン行きのバスが出るよと言う。

私はチケットをすぐに購入し、走ってバスに飛び乗った。

すぐに発車するバス。

ちょうどいい時刻のバスがあって良かったと、ふと時間を確認しようと時計を見てみると、いつの間にか腕時計は壊れてしまっていたようだった。

1時間以上前に出発した、ホステルを出た時刻と同じ時間を指したままになっている。

この時なんとなく、「次の町も楽しくなりそうだな。」と思った。



時計も壊れ、ガイドブックも、もちろん地図もない。

つまり自分ひとりじゃ時間も、どこにいるのさえもわからない状態。

そして目指すは知らない町。

ゼロへ向かう、久しぶりの旅らしいシチュエーション。



どんな明日が待っているんだろう。

期待に胸を膨らませながら、リクライニングを倒したシートの上で寝袋にくるまって眠った。



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
人のパソコン借りてコメントするわ、初や
ボゴタの夜、ええやんめっちゃ。
行きたくなったわ〜
しょーへー
2012/02/15 02:58
>しょへ
人のパソコン借りて人のブログにコメントするっていう。ww
ボゴタ何回も言うけどええよ!って、もうすぐいくやん!
かわちゃん
2012/02/15 06:28
空港で夜明けを待ったり、予防接種受けたり、タフな旅行しているねー。
街を歩いたり、夜も深く満喫したり、ディープな旅行しているねー。
街にしっかり溶け込んでるかんじ。いいな。
ふま
2012/02/16 05:28
>まさあきさん
いつもコメントありがとうございます★
コロンビア、濃くなりそうな感じがしてます。街に紛れ込んでしまう感じ、大好きなんです。
かわちゃん
2012/02/16 06:40
知らない街並みと知らない国の空

たまらんわー
しゅん
2012/02/29 14:33
>しゅんくん
やっぱりそう思う?私もそんな何もわからない状態って大好き!
かわちゃん
2012/03/01 03:05

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