かわちゃん紀行

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zoom RSS 手のひらの町。

<<   作成日時 : 2012/01/31 15:30   >>

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最高に楽しかったサンティアゴデクーバを出て、私はViazul社の夜行バスでトリニダーという街に向かった。

キューバは電力事情だってそれ程良くはないから(停電とかはなかったけど)、田舎道なんて走ろうもんならもう真っ暗闇だ。

だから、星がすごく綺麗。

私は音楽を聴きながら、窓ガラスの向こうに見えるたくさんの星を震える手で繋いだ。

そう。

震えていたのである。









寒すぎて!!!!!!!








キューバのバスは【走る冷蔵庫】と言われているほどに寒い。

寒さにも暑さにも弱い私は、Tシャツの上に羽織る長袖シャツと、薄手のダウンを持ち込んで備えていたのである。

本来ならば、さすがにそれで十分だった。



そう、本来ならば。



なのになぜ私が震えていたのか。

それは後ろの座席に座る、中年のヨーロピアンカップルの蛮行によるためであった。



出発前、バスに乗り込んだ私は、寒いということを聞いていたからすぐさま頭上の冷房吹出し口を閉めた。

この装備ならさすがに大丈夫だろうとぼんやり出発を待っていたのだけれど、なんかごっつい頭が寒いのである。


(おかしいなぁ。)


でも確かに吹出し口は閉まっている。


(なんでかなぁ。)


そして頭に手をやり、冷風をたどっていくと、なんと後ろの席の吹出し口が2個とも完全に私の頭を直撃していたのである。





ちょっと待てーい。





それはあかんやろ。

さすがにこれはひどいと思い、「私も寒いんで。」って声をかけ、吹出し口をお互いに直撃しない絶妙な角度に戻した瞬間、彼女はこう言い放ったのである。








彼女「ノーノーノー!私のところに冷風がくるじゃないの!」








いやいや。

どんなリクツよ。

あなたがたの担当範囲でしょうが。

あんまりにも「ノー」ばかり言うので、私はこっそり彼女にノーというあだ名をつけた。

予想外の返しに呆れつつも、「じゃあ閉めてもらえないですか。」と言う私に、ノーは更にこう言ったのであった。










ノー:「全部閉じたら暑いかもしれないじゃない!」










おいおい、まじか。










今は寒いけれど、ノーが今後暑くなる可能性に備えて、私が凍えなければいけないっていうことかい?

「せやな、暑くなったら困るもんな、じゃあそれまで冷房は私が一手に引き受けるね!」とでも言うと思っているのだろうか。





この時、私は心の中で、彼らにベストセルフィッシュカップル賞を送った。





その後も、「私も寒いんですけど。」っていくら言ってもノーは得意の「ノー!」の一点張り。

若干ノーの彼氏が申し訳なさそうにしていたけれど、引く気配なし。

というわけで、私は【備えあったが憂いあり】という非常に残念な状況でガタブルせざるを得ない羽目になったのであった。



相変わらず移動運がない私…。



ただ、数時間程耐えたところでちょうど空席が出来たため、席を移れたからまだ良かったものの、同じ席に座り続けていたら完全に風邪ひいちゃっただろうな。

まぁ、良かった良かった。



そんなこんなで10時間後、無事トリニダーに到着した。

まだ明けきらない薄暗い中でも、とっても綺麗な町だと思った。

ここトリニダーも街並み自体が世界遺産として登録されている町で、小さいながらとても感じのよいところである。

バス停に客引きに来ていたカサのオーナーとすぐに値段の折り合いがついた為、今夜はそこに泊まることにした。

私は熱いシャワーを浴びてから、用意してくれた朝食を中庭で食べることに。

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(こんなところ)

とても雰囲気の良い中庭。

待っていると、テーブルの上にはフルーツたっぷりのバランスのとれたプレートが並んでいく。

優雅だ。

たまに枯葉がスクランブルエッグにオンする以外は何の問題もない。



と、思っていたのも束の間、ものっすごい異臭がしてきたのである。



豚小屋的な、そんな臭い。

食事中にはだいぶきつい…。



ちょっとげんなりしてもくもくと食べていると、今度は「ピギャー!!ピギャー!!」という、明らかに豚の断末魔の叫びが聞こえてきたのである。



と、屠殺場でもあるんかな…。



さすがにこのシチュエーションはきつ過ぎるので、さっさと切り上げて町歩きをすることにした。

はぁ…。




気分を変えてカサを出て歩きはじめると、さすが世界遺産だけある。

すごい素敵!!

パステルカラーの可愛いお家が並び、本当に綺麗に町全体が保たれている。

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(コインの絵柄にもなっている革命記念塔)

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人もめちゃくちゃ良い。

そのへんのおじちゃんに洞窟バーに連れて行ってもらったりしつつ、待ち歩きに疲れると、色んなところで町の人たちと軒先に座って話をした。

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(これが洞窟バー)

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(小1時間くらい喋った可愛いおじいちゃん達)

夜は夜で、カサのオーナーにオープンエアのCasa de la musica(なんと無料)に連れて行ってもらい踊り明かした。

変なクバーノを撃退し、次の曲で私が踊るパートナーをどこからともなく見つけてくるというグッジョブっぷり。

いいね!



翌日はサンタクララに向けてのバスを予約していたから、出発までの時間は革命記念塔を見学したり、ルンバのショーを見たり、サルサのショーにちょっとだけ出させてもらったりして過ごした。

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(コインにも刻まれている言葉、「祖国か死か」)

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(記念塔からの景色)

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(すごい良かった)



もっといられればいいのに。

もっと時間があればいいのに。

そう思いながら人ん家の軒先で休憩していた時、バケツを持ったおじいちゃんが話しかけてきた。

どうやらお菓子の売り歩きをしているみたいだ。

お腹も一杯だったから一度断ったのだけれど、おじいちゃんはバケツの中から私の手のひらにお菓子を渡して、食べろという。

手を開いてみると、この町と同じようなパステルカラーの砂糖菓子が入っていた。

まるで手のひらの中に町がおさまっているみたいに見えた。

喜ぶ私の顔を見たおじいちゃんは、



「あげるから食べなよ、お嬢ちゃん。気をつけてな。また戻って来るんだよ。」



そう言ってまたふらふらと、呼ばれる方へ歩いていくのだった。

こういうちょっとした優しさは思いのほか深く心に刻まれる。

「あぁ、絶対にこの国には戻ってくるな。」と思った。



そして定刻通りに発車したバスに乗って、今回の最後の目的地、【ゲバラシティ】ことサンタクララへと私は向かったのだった。



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VISVIM サンダル
2013/07/08 20:38

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
次が楽しみだよ!ハリーアップ!ゲバラのことあんまりわからないけど。。
あきら
2012/02/01 13:00
>あきらくん
じゃ、ご要望におこたえして、次はゲバラについてちょっと自分なりにかきますね!
今日はコロンビアの空港泊なので、ひまやし書いちゃいます。
かわちゃん
2012/02/01 15:21
「はっ!」気づくとやはりそこは王将でした( ´ ▽ ` )ノ
たく
2012/02/03 12:04
「はっ!」気づくとやはりそこは王将でした( ´ ▽ ` )ノ
たく
2012/02/03 12:07
>たく
なんで?王将いきたくなってきた。コロンビアにないかな。w
かわちゃん
2012/02/03 12:58
一個前の日記を読みながらキューバ気分になりつつ、読み終えて現実に帰ると、そういえば王将で昼メシ食ってたんやなと。
次にこの日記を読んで再びキューバに飛んでも、読み終えてみると、身近に感じたキューバはいなくなり、やっぱりそこは王将でした(;´Д`A
海外ハァハァ(;´Д`A
たく
2012/02/03 19:40
>たく
まさに王将地獄!w
逆にこっちが王将恋しくなったよ。ないものが欲しくなるんだな〜人間は。たくちゃんもそろそろ海外いっちゃいますかー!w
かわちゃん
2012/02/03 23:06
久しぶり。記事と関係ないけど、ゆかりちゃんの『chasing pavement』聴きたいわ。東京事変は解散やねー
しゅん
2012/02/05 07:09
>しゅんすけくん
ひさしぶり!読んでくれてたんやね、ありがとう!
またカラオケ行きたいね。
てか、解散なのーーーーー!?ショック。。
かわちゃん
2012/02/07 22:49

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